Nikkei Asia 「冬の特別企画」"あなたの視点、求ム" にご応募いただきありがとうございます。
事務局の審査の結果、「他の学生にも読んで欲しい」作品計5点を選定いたしました。
選ばれた方にはそれぞれAmazonギフト券 5,000円分をプレゼントします。
たくさんのご応募ありがとうございました。
"あなたの視点、求ム"
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結果発表
私は現在シンガポールで政治や社会について学んでいる。この記事を読み、多民族や移民、経済について考えた。シンガポールはアジア有数の多民族国家であり、中華系をはじめ様々な人種・民族の人々が暮らしている。多くの人々を受け入れる要因としてはシンガポールが抱える課題にある。小さな島国であり資源も何もない状態でシンガポールは独立した。その為、人材に重きをおき教育への投資や海外企業の積極的誘致を行った。その結果現在の発展があるが常に良い人材を獲得しようという意識が強い国である。その為、どの人種であれ才能があれば重要視する。一見、平等な社会であるように思われるが、そこにはそれまでの教育環境を無視した過度な能力主義やそれに基づく競争社会という問題がある。保護者の経済力が子どもの教育に大きく影響しており、また奨学金は成績の良い人に積極的に渡される。確かに他国と渡り合う為、優秀な外国人を受け入れることは重要であり致し方ないかもしれない。しかし、一部の国民や居住者を経済の為に不当に扱うことは理想的ではない。理想と現実の狭間でどのような行動を取っていくのかは、今後の日本を考えると注視すべきだろう。
九州大学 学部2年 藤原涼
ニュージーランドではアーダーン首相は国家の代表として在職中に出産した唯一の女性である。またニュージーランドの議会では女性の割合が50%を超えており、男女平等が達成されていると言っていいだろう。この記事では男女平等のために議会がとった2つの方策が書かれている。1つは女性が参加してくるのをただ待つのではなく、積極的に引き入れにいくこと、2つめは女性が経験するどのライフステージ、とりわけ出産・育児においても活躍できるように支援を用意することであり、これら2つはどちらも欠けてはならない。私が所属する東工大でも男女比率は常に問題になっており、昨年秋には2024年度入試から女子枠が用意されると発表があった。この女子枠は記事にある1つめの方策である。無論これも重要であるが、入学後、そして卒業後に理学工学分野でどのように女性が活躍できるのかという2つめの方策は不透明なままである。またこのように一方しかない状況や形骸化している状態は国内様々なところで見られるように思う。ニュージーランドの取り組みはアーダーン首相がスピーチをしたベトナムだけではなく日本も参考にすべきであろう。
東京工業大学 学部3年 Y.N
昭和女子大学 学部3年 下津陽菜乃
アーダーン首相はニュージーランドは国会議員の半数を女性が占めていることが誇らしいと述べていたそうですが、これはただ半数が女性であることではなく政治の場でも女性が活躍することのできる環境が整えられていることが誇らしいことであるとまず認識する必要があると思いました。問題は女性が差別を受け活躍する機会が失われていることであり目指すべきは公平ではなく平等であるため、ただ国会議員や女性管理職の割合を半分にすることではなく男女ともに能力を発揮することのできる環境を整備することが大切なのだと考えます。これを踏まえてアジアが男女平等を達成するために最も必要なのは環境の整備であると考えます。日本では企業が女性の活躍推進のための活動を行うようになり女性の管理職の割合が増えた企業もありましたが、ジェンダーギャップ指数はほぼ横ばいであり低い状態です。それは国の中心である政治の場において男女平等ではないからではないかと考えます。男性の力が強い傾向のある政治の場において女性が自信を持って活躍できるように後押しすることが大切なのではないでしょうか。政治の場が変われば国全体にも変化が起こるのではないかと思います。
ファッション産業の大量生産、大量消費の問題について考えさせられた。現在、靴や服などは価格を抑えた商品が人気でその数も増加している。私はファッションが好きなため大学生には買いやすい価格の靴、服がたくさんあることは非常に魅力的である。また、周りには毎日違う格好ができるほど多くの服や靴を持っている友達もいる。しかしこの記事を読んで、廃棄過程だけではなく製造過程でも二酸化炭素が排出されていることに気づかされた。多くの人が忘れている事実であると思う。目の前に並ぶ服や靴は、燃やさなくてもすでに製造過程で二酸化炭素を排出してきたということには実感が湧きにくい。そしてそれに気づかないまま多くの人が買いすぎた服を「断捨離」し、さらに二酸化炭素を発生させている。記事にあるアシックスのように、企業が環境負荷に配慮した商品を開発することは素晴らしいことだと思う。しかし、現在の社会では環境に配慮していない安い商品の方が人気を集めてしまうではないかと心配になった。企業が環境に配慮した商品を増やしていくにはまず私たち消費者が商品について考え直し、そういった環境に優しい商品を選んでいがなければいけないと感じた。
大阪公立大学 学部1年 C.Y
私はファッションが好きで、服の廃棄量が多いことや労働環境の問題を知り、さらに勉強をしたいと考えた。そこで、服のリサイクルショップの取り組みを調べ、実際に独自の方法の服のリサイクルを行なっている店に取材をし、英文で記事を書いたこともある。ファッションにおける環境問題は私にとっては興味関心のある分野である。そのため、アシックスがこのように地球に優しいスニーカーを開発したというニュースは印象に残った。この取り組みは、環境問題に配慮した素晴らしいものだと思うが、まだ一般にはそのような商品は高価であることが多く、より多く消費者に購入してもらうにはまだまだ遠い道のりである。多くの企業の製品は労働環境や地球資源に配慮したものであっても、より多くの消費者に長く使い続けてもらい、再度購入してもらうという「消費者に対する持続可能性のあるビジネス」にはまだなっていないのではないかと考える。生産者と消費者、そして地球にとって優しい製品を作ることが、アパレル業界をはじめその他のメーカーにも必要である。
昭和女子大学 学部4年 庄司彩佳
※課題記事以外についての応募もありましたが、今回選定された作品はありません。